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位相語

★位相語
この記事では位相語について説明します。

僕が訳した選手のコメントを読んでて、違和感を覚えることはないですか?

「なぜRアレンが自分のことを俺って言ってるんだ?僕、のほうがしっくり来る」
「だぜ・・・?そんな漫画みたいなしゃべり方をする人に日常で会ったことがない」
「マグレディってこんなに口が悪いのか・・?」

これらの違和感は位相語から来るものです。位相語とは階層や集団ごとによって異なる言葉遣いのことです。言葉遣い、キャラ語とも言っていいでしょう。「・・・だわ」などの女性語、「・・・っす。」などの体育会系用語など様々な種類があります。児童語、学生語、方言、特定の業界でのみ使われる言葉遣い・・・などもあります。

★NBA選手のコメントの和訳
このブログでは選手のコメントの和訳に際して、主に3種類の位相語を使っています。

①監督タイプ「私・・・だ、だね」
②優等生タイプ「僕・・・だね、のさ」
③自信家タイプ「俺・・・だ、だぜ」

「私」を表す主語の「I」を訳すとき、「私」「僕」「俺」のどれを使うかで随分選手の印象が変わります。Rアレンのような優等生タイプの選手は③よりも②の位相語を使ったほうがしっくりくると、多くの人は思うでしょう。ただ、ロッカールームにおける選手同士でのインフォーマルな会話なら、たとえRアレンでも②より③を使ったほうがしっくりくることもあります。ただ、この選択は僕の主観によるものです。違う言葉遣いで訳す方ももちろんいるでしょう。違う言葉遣いのほうがしっくりくると思う人もいるでしょう。その時は自分の好みの位相語に置き換えて読んでくださればいいのです。

僕は選手のコメントを訳すにあたって、流行語や方言などあくの強い言葉遣いはなるべく使わないようにしています。あとから読み返したときに読みやすいようにしたい、という気持ちからです。「この選手はお笑い系だから大阪弁で訳してみるか」と思うときもあります。でも、僕の立場からは位相語にそれほど力を入れる必要はないのです。位相語の選択は翻訳者ではなく読み手が思い思いにすればいいだけの話だからです。違和感を感じるなら頭の中で置き換えればいいのです。レブロンが「俺」と言っているのが気に入らないなら、頭の中で「僕」や「私」に置き換えれば済む話なのです。

とまあ上記のようなことから、このブログでは便宜的に3種類を使うことにしています。・・・ということでよろしく。

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