サー・チャールズの意見(公立学校、アラバマ州、民主党、ニックス)
大統領選挙前ということで、選挙ネタで。
★バークリー
チャールズ・バークリーが政治の番組に出た。そのときのインタビュー記事より、彼のコメント。当然ですが、彼は民主党支持者。とりあえず民主党と共和党がよくわからないという人はこんな感じでとらえておけばいいかと。
民主党・・・貧乏人。黒人。中絶賛成、ゲイの結婚OK。生活保護がないと困る。
共和党・・・金持ち。白人。生活保護という怠け者のための制度は縮小したい。
ちなみにNBAの黒人選手はほとんど民主党支持者。Bデイビス、Dフィッシャーなどが特に熱心な民主党支持者。
話が長いので、また内容ごとに分割します。
★ブラッドリー効果について
ブラッドリー効果(今回の場合、世論調査の時点では「オバマに投票する」と言っている白人が、実際に投票日になると白人のマケインに投票すること。)が存在するかついて、バークリー「事実だ。人種差別は俺の人生で一番でかい悩みの種だ。人種差別するやつはバカだ。白人でも黒人でも、だ。・・・世論調査なんて無意味だ。人種差別者は世論調査にまともには答えない。・・・だが、逆のパターンもあると思う。友達や世論調査などには「黒人には投票しない。」なんていいつつ、経済状況をよくするために、いざ投票日になるとオバマに投票する白人もいると思う。」
★黒人大統領について
オバマが大統領に選ばれたら、それは黒人にとってどういう意味を持つのかについて、バークリー「大統領になるには(黒人より人口が多い)白人から投票されなければいけないわけだから、それは素晴らしいことだ。だがね、まず俺たち黒人は互いに殺し合うのをやめないといけない。教育も必要だ。人種差別は存在する。だが俺たち黒人の成功は、互いに殺し合うことをやめて、子供に教育していくことから始まるんだ。正直に言うけど、大統領がだれだろうと、一人一人の生活にそんなに影響はないんだ。」
「俺はオバマのことを「黒人が見習うべき人」だと思っている。黒人の子供にはもっと教育が必要だ。黒人の子供は学校でまじめにやっていると、みんなから、からかわれるんだ。これをなくさないといけない。・・・別に「彼が大統領になっても俺たちの生活は何も変わらない」なんて否定的に言っているわけじゃない。」
もし今回、黒人大統領が誕生しなかったから黒人はがっかりするのではないかと聞かれて、バークリー「いいじゃないか。というか、俺は「生きてる間に黒人大統領なんて生まれるわけない」と思っているからね。・・・彼がここまで残っていることにとても喜んでいるし、驚いている。・・・大統領がだれであれ、今後4年はとても厳しい時期だとにらんでいる。仕事は海外にいき、公立学校のシステムは最悪、イラク戦争に政府は一か月あたり10億ドルも使う・・・そんな状況だからな。」
★人種に頼らざるを得ないこと
「マケイン陣営は票を集めるために、人種をネタに使うと思うか」と聞かれて、バークリー「そりゃもちろんだ。・・・共和党は、生活保護問題をあくまで(黒人など)マイノリティーの問題にみせようとしている。が、生活保護を受けている白人の数は生活保護を受けている黒人の7倍もいるんだ。テレビで生活保護に関する番組を見るとき、出てくるのはほとんど黒人だけどな。白人の多くは、生活保護を受けている白人が黒人と同じくらいいることを知らない。・・・共和党が勝てる唯一の方法はそういうふうに人種で攻めることだ。以前、自分の本の中で人種について書いたんだが、人々は誰しも、事態が悪くなると自分の人種を選ぶ。共和党も(人口の大多数を占める)白人票を集めるしか勝つ方法がない。だから共和党は当然、人種に関する中傷のようなことを民主党に対してするだろう。」
★マケインや福音主義者(堅いキリスト教)について
マケインを敵視していないことについて、バークリー「俺はマケインを責めるつもりはない。悪いのは共和党だ。そもそも悪いのは、マケインではなくブッシュ大統領や俺のような金持ちに対する減税などの優遇策だ。・・・マケイン、あんたは(ブッシュと違って)戦争に行っている兵士たちに敬意を払えよ。今のようなひどい経済状態にしたやつも俺たちも、イラク戦争をやめないといけないし、俺のような金持ちに対する優遇策をやめないといけない。」
かつて共和党の福音主義者の層を「ニセのキリスト教徒」と呼んだことについて、バークリー「あいつらは批判的すぎるからな。この件に関しておもしろいことは、かつて俺はJマケインを擁護してたんだ。俺がその発言をした時にね。俺がそんなことを言った理由は、マケインが候補者になった時、共和党のやつらは「マケインは福音主義者のメンバーではない」と言ったからだ。・・・宗教に関する俺の意見は「隣人を愛するよう、人々に呼びかけるべきだ」ということ。俺は中絶賛成派、ゲイの結婚賛成派だ。共和党の福音主義者のやつらは(今言ったような)他の意見を認めないが、それは宗教のあるべき姿ではない。俺の中ではね。宗教はすべての人を包み込むものであるべきだ。」
★政治家の仕事について
バークリー「まず、大統領を選ぶ理由が「彼は中絶に反対だから」とか「彼はゲイの結婚に反対だから」とかなら、それはバカげている。思うに、政治家には3つの仕事がある。ひとつは、公立学校のシステムを改善すること。2つ目は、住環境を安全にすること。3つ目は、人々に金を稼ぐチャンスを与えること。俺は別にゲイとか中絶反対とかに興味はない。この3つの仕事だけが、大統領たちがやるべきことだ。もちろん医療問題についても何とかしないといけない。」
「とにかく教育だ。公立学校のシステムは史上最悪で、そのせいで犯罪が広がり、法制度もゆがんでいる。人々に教育や希望を与えなければ犯罪やドラッグに溺れてしまう。だからまず公立学校の改善だ。俺たちが公立学校をむちゃくちゃにしているせいで、子供たちは正しい教育が受けられなくなり、金を稼げなくなっている。これはあまりにひどい。」
★サラ・ペイリンについて
サラ・ペイリンについて、バークリー「共和党のやつらはひどいことをやってるよな。彼女にしゃべらせてないんだから。マケインが彼女を選んだのはヒラリー・クリントンの支持者を取り込むためだろ。彼女のことはそれほど知らない。共和党のやつらは彼女に彼女の意見をしゃべらせてないし、しゃべらせる場所も友好的な観衆の前でだけ、だからな。」
★アラバマ州知事への立候補予定について
故郷アラバマ州の知事になる予定について、バークリー「2014年に立候補する予定だ。本当に。アラバマを見殺しにすることはできない。アラバマはどんなカテゴリーにおいても(50ある州のうち)48位だ(笑)その後ろは決まってアーカンザスとミシシッピだ。」
「アラバマはかなりの助けを必要としている。この前のジョン・ケリーやジョン・エドワーズ(ともに2004年の大統領選で立候補した民主党員。ともに現在はオバマ支持)のときまで、俺は政治にはかかわってなかった。本当だ。今回民主党を支持しているのは単純にオバマが好きだからだ。今回は正に金持ちと貧乏人の戦いだ。共和党のやつらがこの国の貧しい人にしたことは茶番並に馬鹿げている。別に大統領がだれになったって、俺の日常にたいして影響はない。俺が民主党を支持する理由は、この国の貧乏な奴らが受けている仕打ちが悲劇としか言いようがないから。そして貧富の差がかつてないほど広がっているからだ。」
★おまけ
ニックスについて、Cバークリー「興味深いところは、ニックスは最高の選手をプレーさせるのかどうなのか、というところだ。最高の選手があのシステムにフィットするのか。Eカリーはあのチームで最高クラスの選手だ。Cデュホンをけなすわけじゃないが、Sマーブリーがあのチームで一番のPGだ。マーブリーのほうが才能はあるが、デュホンよりいい選手、というわけではない。Eカリーについても然り。どのNBA選手にも才能はあるが、だからと言って偉大なわけじゃない。偉大な選手になるには才能ではないものが必要だ。俺でもデュホンをスタメンにする。」
「あのチームを見ていらいらするところがある。俺はDリーの大ファンだ。あのチームで一番一緒にプレーしてみたいのは彼だ。あいつをいいチームに入れてみろ、とんでもないことになる。あんなクソだらけのところにいるから、十分に評価されてないんだ。」
ダントーニ監督の今後の運命について、バークリー「(アイザイアのように)少なくとも自殺をすることにはならんだろう(笑)」
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