リンク: Tim Donaghy On Game 7: How The League Influences A Series.
元審判のドナギーがファイナルのゲーム7を解説している記事。解説対象のプレー動画は上のリンク先に。
試合を見たときは後半にレイカーズ寄りの判定が多く見えてちょっと萎えた。
けど、このドナギーの見方によると、どちらかというとセルティックスに有利な判定が多かったということになる・・・のか。
まぁでも、ファールとかよりもセルティックスはリバウンドをとられすぎましたね。健康な人が不足していたのも厳しかった。アウェーだから流れも、ものにしづらかったし。そんな状況でよくもまぁあんな前半を・・・すごかったっす。
■この試合について
この試合について、ドナギー「このシリーズで目立つ点は、最初の2試合のあと、審判が大きく変化した点だ。第1,2試合では審判はアメでも配るかのようにファールを宣告していた。第1試合では54、第2試合では58。その後の試合では平均44。これは一体どういうことだ?私の経験から判断するなら、これはコート上というよりはむしろ試合前のホテルルームでの話し合いに関係がありそうだ。」
「つまりこういうことだ。プレーオフでは試合前にホテルルームで、3人の審判と予備審判が監督者と会議をする。リーグオフィスが監督者にメールで注意点のリストを送り、監督者はその内容を審判に伝える。私が審判だった頃は、ストゥ・ジャクソン、エド・T・ラッシュ、ロニー・ナンがそのメモを送っていて、注意すべきファールの種類を詳しく書いていた。例えばこういったかんじだ。「チームXに対するハンドチェックの見逃しが多い。ショーン・ブラッドリーは誰もディフェンスしていないのにペイント内にいる。3秒バイオレーションだ。」・・・このメモの目的は、その試合の、あるいはもっと広い意味で言えばシリーズの方向付けだ。極端な例で言えば2005年のダラス対ヒューストンのシリーズ。私は予備審判で、その試合の朝の会議にいた。その日のメモにおける注意点はヤオ・ミンのムービングスクリーンとトラベリングをしっかり宣告するように、という内容だった。Jバンガンディはこの試合のあと、「審判はヤオを標的にしていた」とコメントし、罰金を取られた。ヒューストンはその時点では2-0でリードしていたが、結局7戦までもつれて負けた。」
「では、今年のファイナルの第2試合のあとは一体何があったのか。私の意見としては、間違いなくリーグオフィスから審判に「もっとファール数を減らすように」というメモが送られたと思う。あまり手を出すな、と。・・・このシリーズを通じて、私はプロのバスケットボール審判することにつきものの主観性を理解する手がかりをみなさんに提供しようと努めてきた。リーグにはメモや注意によってシリーズを左右できる影響力がある。この意見には賛否両論あるだろう。だが、リーグの要求がルールブックよりずっと優先されることがある。これは否定できない点だ。」
■第1クォーター
11:36 [TIE 0-0] Aバイナムがトラベリングをしているが、ファール宣告はない。
10:00 [LAL 3-2] ガーネット達の素晴らしいブロック。ファール宣告をしなかった点が素晴らしい。
8:07 [LAL 7-6] 倒れたあと、RウォレスがKブライアントをつかんだが、ファール宣告はない。
4:41 [LAL 11-10] KガーネットがスクリーンのときにPガソルをつかんだ。これによりRアレンがフリーになり、シュートを決めた。
2:58 [BOS 17-13] ドライブをしたブライアントを守っていたアレンにファール宣告。ゲーム2でブライアントがオフェンシブファールを宣告されたときと同じタイプのプレーだが。
2:27 [BOS 17-14] いいオフェンシブファール宣告。セットをしたPピアースにガソルがぶつかっていった。
1:27 [BOS 21-14] ブライアントはしっかりセットしていない。イリーガルスクリーンが見逃されている。
1:20 [BOS 21-14] ゴール下のガーネットに対してイリーガルスクリーンの宣告。だが、間違いに思える。Lオドムがガーネットにぶつかりにいって、ドリブルしているロンドのところに行こうとした。
■第2クォーター
11:47 [BOS 23-14] ゴール下でシュートをしたウォレスがファールをされた。しかしファール宣告はない。
11:24 [BOS 23-16] ウォレスのルーズボールファール行為。ウォレスがバイナムのうしろにのしかかっていた。しかしファール宣告はない。
10:59 [BOS 23-17] ディフェンダーのいいプレー。ブヤシッチのファールではない。誤審。
5:59 [TIE 25-25] ガーネットがファーマーの背後からのしかかったが、審判はファーマーにファール宣告。審判はガーネットのファールが2である点をわかっていたので、こう判定した。
3:15 [TIE 29-29] Rアレンがドライブ中にバランスを崩したので、フィッシャーのファールではない。
3:03 [BOS 31-29] ドライブしたガソルの前にいたウォレスにファール宣告はなかったが、これは素晴らしい判定。審判はよく見ている。
:43.6 [BOS 38-33] ウォレスへの正しいファール宣告。
:34.1 [BOS 38-34] バイナムのファールにするべきではない。ピアースはバランスを崩して倒れている。
:15.2 [BOS 40-34] アレンがシュートしたブライアントにファール行為をしたが、ファール宣告はない。
■第3クォーター
11:09 [BOS 42-36] ファール宣告が遅れた。ただ、ガーネットにフリースローを与えなかったのは正しい。注意する点は、ファール行為のあとにガーネット彼がシュート体勢に入っていること。
10:25 [BOS 42-36] トレイルオフィシャルがブライアントへファール宣告をした。エンドラインのリードオフィシャルは見逃していた。審判というのは、自分の目の前のプレーに対して他の審判が笛を吹くと、怒る。そういうことがあると、審判は控え室に戻ったあとも互いに怒りをぶつけることがある。
8:53 [BOS 47-36] オフェンシブファールの宣告は正しい。セットしていたディフェンダーに対してアーテストが肩を低くしてぶつかりにいった。
3:08 [BOS 56-47] ブライアントにオフェンシブファール宣告をしなかったが、これは正しい。彼はディフェンダーにぶつかりにいっていない。
2:12 [BOS 56-51] これはファールではない。Sブラウンの手はボールにいっている。誤審。
■第4クォーター
11:43 [BOS 57-53] 審判がガソルのジャンプシュートに対してぶつかったディフェンダーにつまらないファール宣告。ファールとなる接触には思えない。
10:12 [BOS 57-55] アーテストのレイアップを止めようとして、ガーネットがファール行為をした。しかし審判は正しい位置におらず、ベースラインにいくのが遅れた。明らかなファール行為なので、誰かがファールを宣告するべき。
9:54 [BOS 57-55] アレンがコービーに肩からぶつかりに行ったが、オフェンシブファールの宣告はなかった。
7:29 [BOS 61-58] ピアースのファールではない。アーテストから接触しにいっている。アーテストのカウントワンスローに。
6:49 [BOS 62-61] いい判定。ウォレスがガソルの背中にあたってリバウンドにいっている。
4:38 [LAL 68-64] ガソルがショットクロック寸前にシュート。審判がガーネットにつまらないファールを宣告して彼を助けた。誤審。
2:47 [LAL 71-68] シュートの前にガソルはピボットの足を動かしている。しかしトラベリングの宣告はない。ガソルはフリースローをもらった。
1:30 [LAL 74-70] ガソルが着地してからシュートをしたが、トラベリングの宣告はない。
:25.7 [LAL 79-76] ウォレスにブロッキングファールの宣告。いい判定。彼は半円内にいた。
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