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セガババ(連戦2試合目)

リンク: Basketbawful.

以下、連戦を特集した記事「不必要なほど包括的でやりすぎなスケジュール分析」より。

■SEGABABA

SEGABABA (SEcond GAme of a BAck to BAck)・・・つまり、連戦2試合目のこと。

連戦2試合目は通常、選手が疲れた状態なのであまりいい試合は期待できない。ヤオやシャックなどのパートタイマー老人ベテランが休んだりする。アウェーでの連戦の場合、出場微妙な状態のけが人は旅に同行しないときもあるので、いまいちな試合になりやすい。露骨にFG%が下がる選手もいる。

ただ、連戦だからといって普段とさほど勝率は変わらない。連戦での勝率はだいたい50%前後。だが、アウェーでの連戦の2試合目は勝率が45%前後に下がる。

SEGABABAという言葉はごく一部のスタッツ好きの間でしか使われない言葉なので、一般的には通じません。ただ、「連戦の2試合目」では長いので、僕もこの記事では「セガババ」と表記します。

■SEGABABAと4in5

今シーズンのセガババと4in5(5日間で4試合)の回数をまとめたスプレッドシート。4in5も相当にきついスケジュールなので、ここでとりあげられている。リーグのスケジュール制作者によると、連戦の上限は23回、4in5の上限は4回までとなっている。ついでに言うと、4in5という表記も一般的ではありません。

以下、表の項目の説明。(ちなみに、記事の筆者がレイカーズ嫌いということもあり、レイカーズとクリッパーズが同じアリーナを使っているというややこしい点は、この表では無視されている。)

・B2B- Back to Back。連戦。セガババ。

・HH B2B - ホームでのセガババ。非常に少ない。

・VH B2B - アウェーのあとホーム、のセガババ。「V」はvisitor。つまりアウェー戦。

・HV B2B - ホームのあとアウェー、のセガババ。

・VV B2B - アウェーでの連戦、のセガババ。勝率が下がる。

・Any B2B - チームのセガババ全回数。AnyB2B=OnlyB2B + BothB2B

・Only B2B - チームはセガババで、対戦相手は休みのあと。

・Both B2B - 両チームともセガババ。ひどい試合になるでしょう。

・Opp B2B - 対戦相手がセガババの試合全て。OppB2B=OpponlyB2B+BothB2B

・OppOnly B2B - 対戦相手のみセガババで、チームは休みのあとの試合。勝てる可能性が高い日。ファンにとって重要な項目でしょう、という意味でセルに色がつけられている。

・4in5 - 5日間で4試合。

・Opp4in5 - 対戦相手が4in5の4試合目。

・OppOnly 4in5 - 対戦相手のみ4in5の4試合目。楽勝できる日。

・Both 4in5 - 両チームとも4in5の4試合目。最低の試合。見る価値なし。

■最低の試合

以下、両チームとも「5日間で4試合」の4試合目に当たる日。観戦旅行に行く人は注意。

・Tuesday, January 18th, 2011 @ 8:00 p.m. EST - Charlotte Bobcats vs Chicago Bulls

・Saturday, February 12th, 2011 @ 8:30 p.m. EST - Indiana Pacers vs Milwaukee Bucks

・Thursday, March 10th, 2011 @ 8:30 p.m. EST - New York Knicks vs Dallas Mavericks

・Saturday, April 9th, 2011 @ 8:30 p.m. EST - Cleveland Cavaliers vs Milwaukee Bucks

■一言

・ホームでの連戦が少ない理由の一つは、チケットがあまり売れない、というものらしい。

・「各チームからの不満により、スケジュールの多くの点は改善されたが、「対戦相手のみセガババ(opponlyB2B)」の回数がチームによってかなり差がある点はまだ改善されていない」という指摘がコメント欄にある。

・サンズのスケジュールは恵まれすぎている。セガババも4in5も少ない。対戦相手のみセガババである回数も一番いい。よほどの大惨事が起きない限り、かなり勝てるでしょう。

・レイカーズも楽すぎる。ただ、セガババの対戦相手は少ない。いい試合がたくさん見れるでしょう。まぁ、こうでもしないと試合にならない。放送も多いし。

・クリッパーズの厳しすぎるスケジュールはなんでしょう。ドラフト中心でチーム作りをする彼らを、負けやすくしてくれているのでしょうか。それともオーナーがハードなスケジュールをリーグに頼んでいるのでしょうか。ここ数年のデータも見たい。

・バックスも相当に厳しい。「両チームともセガババ」の回数が14回もあるので、ファンはグダグダな試合をたくさん見れるでしょう。

・ボブキャッツ、バックス、クリッパーズ、キャブズの「両チームともセガババ」の多さはなんでしょう。どうせ誰も気にしないチームだからどんな試合になろうがどうでもいい、というリーグの意図でしょうか。

・ブレイザーズ、ロケッツもなかなか厳しい。ニックスも連戦や元気な相手が多いという点で厳しい。ただ、バックスとクリッパーズの厳しさにはどのチームもかなわない。

・ちなみに、僕がはじめて買ってもらったゲーム機はセガのメガドライブでした。

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Cバークリー(ヒート、ルーカスなどについて)

■いろいろなことについて

以下、バークリーとのインタビュー記事より、彼のコメント。

レブロンについて「すごいプレッシャーだろうな。優勝できなければメディアの餌食になる。それが現実だ。」

"The Decision"について「ふざけている。俺はあのとき「くだらないやり方だ」と言った。パンク(くだらない)なんて言葉は使わなければよかったと今は思う。メディアはクソバカだからな。「バークリーはレブロンをパンクと呼んだ」って言われるのが見え見えだった。俺は彼をパンクだなんて思っていなかった。俺は大のレブロンファンだ。でもあの番組は嫌いだ。マイアミでファンにお披露目をした時の様子も嫌いだ。」

ロックアウトの可能性について「どんなリーグであれ、今の時代にストライキをするのは自殺行為だ。不景気の真っ只中なのに、選手たちは「年500万ドルの年俸が400万ドルになってしまう」と言ってリーグと争うだなんて。ファンが納得するものか。」

ギャンブル癖について「ああ、ギャンブルは好きだよ。これからもやる。その点が気に入らない人に言っとくけど、あんたのことなんか知ったことか。勝手に言っていろ。確かに、しばらくの間、俺はギャンブルをやめていた。でもしばらくすると「なんでやめる必要があるんだ」と思うようになった。俺に特に問題はないからな。」

アリーナスについて「彼の事件のことはあまり知らない。彼のことは好きだ。でも銃なんかロッカールームに持ってくんなよ。」

Aスタウダマイアーについて「プレッシャーが凄そうだな。NYのやつらなんてろくなやつじゃないから。この夏のバカなFA騒ぎについてはっきり言っておくけど、レブロンかウェイドを狙っていたのに獲得できなかったチームは、失敗だ。」

Cアンソニーについて「多くの人がわかってないことは「いい選手があるチームに集まったら、短期的には良いチームができるが、将来的にはリーグの損になる」ということだ。今は大金を稼げているが、クリーブランドやトロントを見ろ。あの2人がヒートに行ったことで2つのチームがぶっ壊れてしまった。カーメロやCポールが移籍したら、さらに2個のチームがぶっ壊れてしまう。」

セルティックスについて「昨シーズンは全く健康に過ごせていなかった。今シーズンは健康に過ごせるのか、と思う。年をとったから。でも彼らを賞賛したい。層を厚くしたから、多少の怪我には耐えられそうだ。この前のプレーオフでの、リバース監督の仕事ぶりは、俺がこれまで見てきたコーチングの中でもNBA屈指のものだった。」

Dカーンについて「それは誰だ?ミネソタのあのGMか。PGばかりとったやつだな。自分と同じ身長のやつを揃えるつもりか、とあのときは思った。」

Iトーマスについて「俺は彼のことが好きだ。友達だ。でもGMとしてはよくなかった。ニックスが何を考えているのかわからない。「また雇うのかよ(笑)」と思った。あいつらが追い出したのにさ。」

■ヒートについて

・開幕戦でセルティックスに負けたヒートについて、バークリー「まだ一試合だ。何の意味もない。メディアなんて気にしてはいけない。あいつらはバカだ。ダン、あんたは業界の人間だからよく知ってるだろ。俺は放送のために現地まで行った。観衆はすごかったよ。でもゲーム自体はたいしたことなかった。グダグダだった。ドウェインの体はなまっていて、チームは興奮しすぎていた。とにかく、シーズンが始まって嬉しいよ。レブロン騒ぎについて話すことにうんざりしていたからな。やっとバスケについて語れるぜ。」

ヒートのこれからについて「試合を2回見たけど、まずローテーションを確立しないとな。層が薄いので、主力の2人は常にでていないといけない。3人のうち2人をどの時間帯に出すかを決めないといけない。あと、ビッグマンがもっと活躍しないと苦しい。あのチームはジャンプシュート主体のチームだからな。ドウェインやレブロンはすごい選手だが、ジャンプシュートはすごいとは言えない。だからイージーシュートを増やすために試合のテンポを上げないといけない。ジャンプシュートを打つようにしむけられると、あのチームは苦しくなる。レギュラーシーズンではかなり勝てると思うよ。だがプレーオフでもあのままでは、ボロが出る。」

・レブロンがCMで、「俺はロールモデルじゃない」というバークリーの言葉を使ったことについて、バークリー「NIKEもレブロンもやりすぎだぜ(笑)・・・移籍のあと、レブロンはただ「クリーブランドではいい時期を過ごした。あの番組についてだけはもっと違ったやり方をしていればよかった」と言えばよかった。批判はその点だけだ。誰も移籍については怒ってないよ。FAだったから。俺がパンクという言葉を使ったことは謝る。でもあの番組だけはひどかったぜ。あとキャブズにも前もって移籍の旨を伝えるべきだった。」

■モーリス・ルーカス

この間亡くなったルーカスについて、バークリー「昔、試合中に、彼に腕でおもいきり当たられてね。俺は折りたたみ椅子みたいにガクッとなって、息ができなかった。ハーフタイムに師匠役のモーゼス・マローンにどうしたらいいか相談したら「じゃあ、おもいきりやりかえしてもらおうか」と言われた。で、そのとおりにルーカスに当たりにいったら、ルーカスは俺のようにガクッとなってね。彼が俺のほうに歩いてきたとき、俺は死ぬほどびびった。彼は「さっきのはよかったぞ。俺はお前がどんなやつか知りたかったんだ。」と言ってくれた。素晴らしい選手だったよ。」

ルーカスについて、ケニー・スミス「彼はホッケーでいう「エンフォーサー(エースを守るためにけんかをする用心棒のような選手)」だった。でも実際に会ってみると、いい人だった。エンフォーサーという面のせいで、怖がられていたけど。」

■その他

・ウィザーズについて、バークリー「前に、当時のヒートを俺は「マイケル・ジャクソンとティトの集まり」と呼んだ。今のウィザーズにはティトすらいない。ランディーだらけだ。」

・ドラフトコンバインでデュラントが135ポンドのベンチプレスをできなかったことについて「ボールはそんなに重くないもんだよ。」

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いろいろ

Fa3
もうなんというか、負ける気がしない。

・好調のデルフィノを拾ってきてキッドに交換。平均得点の高い人を拾ってきて、平均得点の低いエリートをさっさと確保。個人的には、デルフィノも十分エリート選手と思いますが、サーモンズがいるのでちょっと数字は下がっていく気がする。

・初日のFGゼロのせいでオカフォーが落ちてきたので拾った。キャンビーか彼かケイマンをトレードでとろうと思っていたので助かる。

・アベレージで1位になったチャンドラーをバルニャーニかJグリーンあたりとかえてやろうかと画策中。でもラプターズは木曜の試合がゼロで、試合日が水、金に集中しているのが嫌。

・ジェファーソンは拾った。彼の好調の理由を調べた結果が、一個前の記事。チームとしてもなんとか彼を蘇らせようとしているようだし、彼のスリーポイントラインのあたりでのためらいもなくなったようなので、去年以上の成績にはなる気がする。

・デロンさんは・・・新人のヘイワードに「もっと動かんかい」とキレてたところが印象に残りました。個人成績は伸びそうですが苦労しそうな感じがする。

もう一個のチームもだいたい似たような感じ。PGがもうひとり欲しい。けが人をドラフトで徹底的に省いたのがよかったのかもしれない。
Fa4

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Rジェファーソン

■特訓

ジェファーソンに関する記事。オフにしっかり特訓した、という内容。

筆者「昨シーズン、ジェファーソンの平均得点は最低だった。だからこの夏、ポポビッチは彼に選択肢を与えた。一つ目の選択肢は、オフにコーチ陣と特訓をすること。そしてこの数年の間に失われた彼の基礎的な技術を取り戻す。サンアントニオ、ニューヨークで特訓をして、8月のベガスのキャンプに行くという選択肢だ。そしてもうひとつの選択肢はそれを拒否して夏を満喫すること。彼はどちらも選ぶことができた。」

「名将といえど、ジェファーソンがどう答えるかは監督にもわからなかった。インタビューでポポビッチはこう言った。「もし彼が特訓を拒否すれば、トレードするつもりだった。拒んだら必ず何とかして放出する、とリチャードに言った。ポテンシャルを開花させたいか、適当に契約期間を過ごして金を貯めるか、どうしたいんだ、とリチャードに言った。彼は特訓を選んだ。・・・率直に話せるタイプの人間で助かった。バカなやつか頭のきれるやつだったら、話し合いで手の込んだやり方を使わないといけなかった。」」

「ジェファーソンは特訓を選んだ。特訓で、基本的なオフェンスの技術の練習、スパーズのディフェンス方針の再確認を行った。ベースライン側に相手を追いやったり、ガードのペネトレイトを防ぐといった基本的なことではなく、より詳細なことについての確認だ。先週、彼は体脂肪率を7%に絞った状態でチームに合流した。」

■その他

・Rジェファーソンの記事。スパーズに入団したときにダンカンに言われたことについて、ジェファーソン「最初ここに来たとき、ティムは「最低なプレーだけはしないでくれ。それさえ守ってくれればOKだ。」と言った。要は「お前はあんまり良くない」と言われているようなものだった。今では俺が並のプレーをすると、彼は「今日はしょぼくなかったぞ。」と声をかけてくれる。とにかく今は最低なプレーをしないようにしている。チームをダメにせず、普通であれば俺はOKのようだ。」

・サンズ戦でスリーを4本決めたことについて、ジェファーソン「俺が活躍するたびにこの夏に何があったのかみんなに聞かれ、そしてジノビリに笑われる。」

ジェファーソン「スパーズに加入した選手は2年目に良くなる、とずっと言われていた。昨シーズンの間ずっと、今シーズンが本当に待ち遠しかった。」

■分析記事

・Rジェファーソン分析記事。彼を最も効果的に使うには、カットさせることだ、という内容。

筆者「昨シーズン、彼がカットをしたときのPPP(1ポゼッションあたりの得点)は1.61。これはリーグ6位だった。ただ、カットは彼の全プレー中8%だけ。約33%はスポットアップシュートで、PPPは0.91とひどかった。・・・彼のカットからの得点はたいてい、PGのキックアウト、ダブルチームからのパス、リバウンドなどからうまれる。スパーズは彼のカットを使うために2つのセットプレーを用意している。1つ目はアリウープで、彼に得点させるプレー。・・・2つ目は彼をフリーにさせていくつかの選択肢を与えるプレー。・・・昨シーズン、スパーズはマブズと対戦したときにこのプレーを多少変化させて何度か使っていた。マブズは当然このプレーを知っているが、スパーズがパスの出所などを多少変化させていたので、やられていた。」

■一言

・スパーズでの一年目は相当に厳しいものなんすね。かつてDスタウダマイアーも1年目に苦しんだ、とか言っていたし。

・最近、選手の評価にPPPなどポゼッションあたりの成績を使うことが多いです。なじみのない人は、以下の内容が現在のAPBRmetricsの流れであることをおさえておくといいでしょう・・・僕もつい最近知りましたが。「平均得点など平均の成績は、出場時間に左右されるので選手を評価するときには使えない→じゃあ成績を48分あたりに換算したものを使おう。→いや、チームごとに試合のペースが違うのでそれもだめだ。ウォリアーズのような攻撃回数の多いチームにいる選手の平均10点と、他のチームの選手の平均10点は重みが違う。→じゃあポゼッションあたりの成績で選手を評価しよう。」

Mキューバンの言うように、こういう数字での評価方法は限定的にしか有効でないですが、記事を書く記者やブロガーにとっては意見に説得力が出るので現在よく使われている・・・そんなかんじがします。

・最近は私、スパーズとかレイカーズのような賢いチームを軽く応援しています。

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