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チケット売上収益

チケットの売上収益に関する記事を読んでみた。昔の記事ですが、事情はそれほど変わってないかと。主な内容は、「マーケット規模とチケット売上収益はわりと比例関係にある」という普通の話。ブレイザーズファンとホーネッツファンには興味のある話かもしれない。

読んだ感想ですが、もっと表や図を使ってくれ、という思いでいっぱいです。それ以外は特にないです。難しそうだけどおもしろそうな話だと思って訳しつつ理解してみたら、意外と簡単な内容だったので、少しがっかりしました。

以下、2009年8月の記事より。

■チケット売上収益

・1試合あたりの、チケット販売による収益について、記者「2008-2009年シーズンは、ホームゲームでの1試合あたりの、チケット売上収益は、レイカーズは約190万ドル(リーグ1位)、ニックスが約160万ドル(リーグ2位)。以下、セルティックス、サンズ、ブルズ、キャブズ、ウォリアーズ、マブズ、ラプターズだ。・・・1試合あたりのチケット売上収益が100万ドル以上のチームは12チーム。・・・最下位のグリズリーズはたった約32万ドルだ。その上はウルブズ、バックス、ホークス、ペイサーズ、ボブキャッツ、ウィザーズ、ナゲッツ。」

・マーケット規模とチケット販売による収益の関係について、記者「マーケット規模の大きいチームはチケット売上収益においてもトップクラスだ。基本的に、マーケット規模とチケット売上収益は比例する。」

・例外のブレイザーズについて、筆者「だが、ポートランド、ニューオーリンズ、オーランドのデータを見れば、収益分配システムが必要な理由がわかる。これらのチームは、チケットの販売数ではリーグの平均以上だが、チケット売上収益という点では平均以下だ。理由は、チケットの額を上げることができないからだ。ブレイザーズは最も顕著な例で、一試合あたり約17000(リーグ3位)のチケットを販売しているが、1試合あたりのチケット売上収益は約80万ドル(リーグ15位)だ。・・・ブレイザーズの試合の観客数は多いが、マーケットの大きなチームのようなチケット価格設定はできない。」

・ブレイザーズについて、別の記者の話「ポートランドとニューオーリンズが収益をなかなか増やせない理由は、チケットの額を(大都市レベルの)限界まで上げていないためだ。安くしているのかもしれないし、そのマーケットではそれ以上の価格設定が無理なのかもしれない。いずれにせよ上げるとしても、ミルウォーキーなどではニューヨーク並のチケット価格は設定できない。」

・その他の傾向などについて、筆者「一方、ミネソタ、メンフィス、シャーロットではいくらチケット価格を下げても売れない。だからといってチケット販売数が常にマーケット規模に左右されるわけではない。ソルトレイクシティーの人口はロングアイランドの人口の6分の1だが、ジャズのチケット販売数は1試合あたり約18000、チケット売上収益は約100万ドルだ。」

・アシスタントプログラムについて、筆者「ラグジュアリータックス制度は収益分配制度の一つだ。また、あまり知られていないが、2005-2006シーズンから、アシスタントプログラムという制度もある。苦しんでいるチーム2チームに補助金が与えられる制度だ。ネッツやクリッパーズなど大都市のチームでも受給資格がある。オーナーたちの投票により、2008年にこの制度は拡大された。同様の制度はNFLにもある。」

・収益分配制度改善の可能性について、筆者「収益分配制度は、前回のCBA交渉時には話し合われなかった事項だ。それはオーナーたちの間で解決するべき問題だと捉えられていたためだ。・・・ドーランやバスなどは収益分配制度の拡大に乗り気ではない。今の制度は彼らにとっていいものだからだ。一方、良いチームを作って収益を上げているチームもいる。そんな彼らが、馬鹿な金の使い方をするドーランと収益を分け合いたいなどと思うだろうか。収益分配制度改善への道程は険しい。・・・収益分配制度拡大。収益の少ないチームがなんとかがんばって収入源を増やす。この2つの方法以外にスモールマーケットのチームが救われる方法は、2つしかない。(マーケット規模の大きい町への)移転か、チーム削減だ。」

・チケット売上収益トップクラスの、あるチームの幹部の話「多くのオーナーは「ニューオーリンズに補助金を出すのはばかげている。」と考えている。あのチームはミッドレベル例外条項を4年も連続で使っているんだ。金が足りないのにそんなことをしている者になぜ資金援助をしなくてはいけないんだ、と我々は思っている。・・・収益分配制度に関する話し合いは大論争になるだろうな。みんなの意見が一致することもない気がする。」

・Dスターンの見解について、筆者「Dスターンは、数チームが資金的に苦しんでいることを認識している。「様々な収益分配制度改善案が提出されている。常に話し合っていく予定だ。資金的に苦しんでいるチームもあるが、総合的に見れば、我々はかなりうまくやっているんだよ。」とスターンは語っている。うまくいっている・・・その言葉の定義はチームによってかなり異なるようである。」

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