ロースター枠削減案
チームを潰す代わりに、1チームの人数を減らしてコストを削減すればいい、というストレートな案に関する記事を読んだ。
以下、記事より。
■ロースター枠削減
・オーナー側のロックアウトに対する姿勢について、筆者「ロックアウトで1シーズン潰れる場合、選手側は年俸を受け取れないので、合計約21億ドルを失うことになる。取り返す手段はない。オーナー側にとっては、年俸を払わなくていいという点で好都合であり、1年ほどのロックアウトはむしろ望ましい。関係者の話によれば、7、8人のオーナーはそういう気持ちであるという。実際はそれ以上いるかもしれない。」
「オーナーや交渉担当者は、ロックアウトなどしなくても選手側に要求を飲ませることはできると考えている。ロックアウトをすれば、選手は金がなくなり困るためだ。・・・オーナーが目的達成のためにロックアウトをするとすれば、現行制度を少し変更するだけにはとどまらないはずだ。長く続くものになるだろう。その結果として、システムはオーナーに有利なものに変わるだろう。・・・関係者は「ロックアウト開始時には少しの痛みもあるだろうが、行われるなら、オーナーたちは1シーズン潰すと思う。」と語っている。」
・労使交渉経験のある、とあるリーグ関係者の提案「ロースター枠を15人から12に減らせばいい。また、現在、バスケットボール関連の収益(BRIと呼ばれる)のうち57%が選手側の取り分だが、それを50%に減らす。そうすれば現行システムを大きく変更することなく、年3億ドルを削減できる。選手側の取り分は7%減るが、選手の数も減るので、年俸平均額はたいして変わらない。実質的には、何チームか潰すようなものだ。だが実際にチームを潰さずに済む。検討されるべきだと思うよ。・・・今の選手側の状況は、(優勝のチャンスを選ぶか高年俸を選ぶかで悩んだ)レブロンのようなものだ。トレードオフの状態だ。選手側は、取り分を減らすか、選手数を減らして仕事の数を減らすか、最低どちらかは選ばないといけない。場合によっては両方。そう思うよ。」
「そんなシナリオは選手にとって最低なものだが、ロックアウトで金を失うよりはましだ。・・・仕事数の確保や、ミッドレベルの年俸の確保に向けての努力をあきらめるという手もある。そして、選手組合は、他の目的達成のために、それらを交渉のエサに使えるかもしれない。つまり、あきらめる代わりに、収益分配制度案を検討させたり、(選手組合側の要望である)ソフトキャップ制度の多くの要素に変更を加えないようにオーナーに要求するなどだ。余談だが、ミッドレベル例外条項ははまずなくなるだろう。」
「そのかわり、選手はオーナーにこんな要求もしておくべきだ。「チームを売却する場合、(税金対策などで)なにか減価償却的な費用を計上していきたいなら、売却益の一部を選手の年金基金にいくらか入れるというルールを作ってくれ。」などなど。そうすれば、エディー・カリーのような金銭感覚のない選手がホームレスにならずにすむ。」
「だが実際には、こういった選手側の要求は結局受け入れられないだろう。オーナーは路頭に迷うことはないが、選手は困る。選手はオーナー側の意見を受け入れないといけない立場のためだ。」
そういう意見に対して、筆者「私もそう感じる。選手もそう思っているだろう。」
・Dリーグの利用について、筆者「ドラフトを4巡や5巡目まで拡大するという案もある。こうすれば、仕事の減少の影響を少し軽減できるかもしれない。つまり、4人指名するとすれば、2人ほどはNBAで、2人ほどはDリーグでプレーすることになる。NBAのロースター枠が減るとしても、選手はDリーグで仕事にありつけるというわけだ。給料は減るが。コーチ陣も同様にする。・・・野球でいうトリプルAリーグのようなものだ。レベルの高いリーグになる。」
「(15-12)×30で90のロースター削減がやり過ぎというなら、13人にして(2×30で)60にすればいい。それに合わせてBRI(バスケットボール関連の収入)における選手の取り分も変えればいい。とりあえずオーナーの希望額までコスト削減しておけば、その後は、その他のすべての事項が交渉可能になる。」
「これならオーナー、(NBAに残れた)選手、ファン、みんなにとって良い状況になる。ゲームの質が上がるからだ。リーグの中で最もレベルの低い60-90人がいなくなるし、収益も分配できるし、人件費も削減できる。戦力的にバランスも良くなるし、収益も増える。」
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